| ※闇一番EP2のネタバレを多分に含む為、以下の点を御了承ください。 ・イベントストーリー、闇堕ちヤス、闇堕ちハッチンのキャラエピソードを踏まえているので、ネタバレ満載です。 ・双循が拘束(?)されてます。ヤッちゃん襲い受。 ・こんなタイトル且つ、上記を含むのにあほエロです。 ・闇堕ちヤッちゃんの特殊能力にご都合設定があります。 ・双循宅の構造は妄想。離れを自室としてたら良いな ・唐揚げと同軸設定。なので出来上がっている双ヤス。 |
ヤスが闇一番に触れ、ダーク化してから数日が経っていた。
彼は学校どころかバンド練習にすら来ておらず、聞いた話によると彼は家にも帰っていないらしい。どこで雨風を凌いでいるのか把握している者は誰も居なかった。
このまま戻らないようではバンド解散も視野に入る可能性がある等と口にしながらも、正直それはないと双循は思っている。元々が根暗でありながらも、必死に前を向き突き進む烏だ。どうせ直ぐに元に戻るだろう、と高を括っていた。
まさか追いかける様にハッチンまで闇一番に触れると思ってもいなかったが、そちらも大して不安視はしていない。そもそも、触れた理由が理由なのでヤスさえ元に戻れば大した問題はないだろう。
ヤスの居ない状態では練習を行う気にもならず、かと言って闇一番の所為で商売の目途が立つ訳でもない。
双循は生徒会の仕事を終えると、やるべきことはないと早々に帰宅したのだった。
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草木も眠る深夜、窓の外から届いた物音で双循は目を覚ました。
ベッドの中で獣耳を軽く動かし音の正体を探る。音の質と方向からして、恐らく裏門が開かれたのだ。
咄嗟に泥棒かと考えたが、この家は金目の物や歴史的価値のある物が多いと自覚している分セキュリティに力も入れている。一般の物より強固なそれを、並大抵のミューモンが抜けるのは容易では無かった。
ならば家族の誰かかと考えられるが、この時間に出歩くような者は居ない筈だ。他の心当たりと言えば銀色の狛犬だが、あの弟が帰ってくるとは到底思えない。
つと、血縁以外の唯一に思考を向ける。
神社側の表門と違い、裏門を使えるのは家族以外ではただ一人だけだった。双循自らが彼に鍵を渡し、いつでも勝手に入れるように認証も行っている。しかし、現在かの当人の消息は掴めていなかった。
僅かな可能性を胸に、ベッドから抜け出し庭へと降りる。門が開けられて以降何の音もしていないのは、やはり物盗りの類ではないのだろう。
裏門の前に辿り着くと、暗がりの中にフードを目深に被り背に翼を生やした見慣れぬ影が在った。雲間から現れた月がその姿を照らし出す。
「おどれ、そんなとこで何をしとるんじゃ」
馴染みのある顔が、双循の声に反応しこちらを向いた。普段はそれなりに動いている表情筋が、今は無に近く一切の感情を乗せていないことに違和感を覚える。
少年の異変は翼や表情に留まらず、夜を想起させる青と黄の瞳は朝焼けのような紅に染まっていた。これがダーク化か、と内心で嘆息する。
「……別に。関係ねぇだろ」
「鍵を使うてまでしてウチの庭に入っといて、関係ない事はないじゃろ」
「…………」
無言で顔を逸らすヤスを刺激しないよう、真っ直ぐに見据えゆっくりと近付いた。野生動物を相手にするような行動だが、似たようなものだと双循は認識している。
今のヤスは周りへの警戒心が非常に高かった。こちらの挙動ひとつひとつに、細心の注意を向けている。
「まだ夜は冷えるけえ、取り敢えず中に入らんかい」
ヤスの手を取り、軽く引き寄せ歩き出す。すると、予想外にもヤスは素直に双循に倣い足を進め始めた。一切の抵抗が無い点を意外だと思ったが、ここで下手な動きをして逃げられるのも癪に障る。
一先ずは部屋に戻るまで手を引いた状態で進むのが無難だと確信し、そのまま庭を突っ切った。室内にさえ入ってしまえば、逃さずにしておく方法など幾らでもある。
上がり框を抜け、寝室に入っても従順に付いてくる八咫烏に違和感を覚えた。
果たして、ダーク化とはこうも大人しくなるものだっただろうか。校内で見た状況や仕入れた情報では、ヤスは特殊能力を使いミューモンの口にバッテンシールを貼り付け存分に暴れ回っていた筈だ。
双循の元を訪れた真意は未だ解らないが、未だ塞がれていない点を顧みるに危害を加える事が目的ではないと推察される。
ヤスをベッドに誘導し、その隣に並んで腰を下ろした。ソファでも構わなかったが、予想よりも羽翼が大きく二人で座るには物理的に無理があったのだ。
「闇一番ごときに遅れをとるとは、おどれも焼きが回ったもんじゃのう」
「…………」
「学業は……まぁ今更の成績じゃが、バンドはどうする気なんじゃ」
弁当屋の事は聞くまでも無かった。今の言動がどうであろうと、闇に堕ちた程度で彼が一番大切にしているものを蔑ろにするとは考えられないからだ。
「うるせえ。なにもかも……ウゼエんだよ」
なんとなく繋いだままだった手を撥ね退けられる。少しばかり体勢を崩した隙を狙ったのか、肩を押され背中からベッドに倒れ込んだ。普段ならば、幾らバランスを崩していたとしてもヤスの細腕に押されたところで倒れる訳がない。あり得ない光景に、ダーク化は身体能力も上げるものだと認識したが双循に焦りは無かった。
ここで能力を使うとすれば、彼の目的が部屋に入る事だけになってしまう。夜露を凌ぐ宿にするだけならわざわざ姿を現す必要性がなく、彼にとって『双循でなくてはならない』目的がある筈だ。
双循の上に馬乗りになるヤスの動向を窺っていると、反応が薄いことに苛立ちを覚えたのか能面のようだった顔に僅かな動きが見えた。きゅっと眉根を寄せ、不快感を露わにしている。
感情すべてを置き去りしようとしている訳ではないと確信し、思わず口角が上がった。
「この状況でなんでニヤついてんだよ」
「さてのう? なんじゃ、気になるんか」
「……別に、どうでもいい」
「聞いといてそれかい」
ヤスを乗せたまま上体を起こそうとするが、ぐっと体重を掛けられ抑え込まれる。その際、密着した下腹部に固いものを感じた。
よくよく見ると、コートの下ではヤスの陰部が盛り上がっている。どうやら、ここ暫く体を重ねていないので溜まったのだろう。
性欲処理に使われるのは甚だ不本意だが、ヤスを留めておくには丁度良い。
恋人からの色気の無い誘いに乗っかろうとした矢先、ヤスから闇の力が放たれた。校内でも見掛けた、バッテンシールが双循の口に張り付く。
「……っ!?」
途端、金縛りにでも遭ったかのように身動きが取れなくなる。話せなくなるだけの単純な能力かと思っていたが、貼られた者の自由も奪う事が出来るらしい。道理で、自分で外す輩を見掛けなかった訳だと得心する。
どの範囲までは動けるのか、意識を向けたところ己の意思で動かせるのは瞼と眼球付近だけだった。呼吸等の生命活動の範囲には問題はないが、これからセックスをするというのにマグロでいなくてはならないのは面白くない。
「てめえは、ちんこだけ勃ててりゃ良いんだよ」
生きたディルド扱いに少々腹を据えかねたが、双循の浴衣を捲り兆しを見せていない男根を取り出すヤスをじっと見ている内に考えが変わった。寧ろこれはある意味美味しい状況なのでは、と若干の余裕も生まれる。
フードを被ったままの頭が陰茎へと近付く。グローブを外した指で肉棒を支え、舌と口を使い懸命に舐める様は劣情を煽った。
「ん……く、はぁ……っ」
ヤスの口腔に対し、双循の一物は大きい。
喉の奥まで銜え込むのは辛いのでしたくないと常日頃は言っていたが、闇一番の影響なのか今夜は積極的に根本まで咥えようと頑張っていた。しかし、辛いことに変わりはないのかフードの奥の目は少し涙が浮かんでいる。
可愛い。そしてエロい。
「んぐ……っ。く、てめえ……! いきなりデカくしてんじゃねえよ!」
さんざ焚き付けておいて無理を言う。口が開かず反論が出来ないので目で訴えたところ、きちんと通じたらしく小さな声で「俺のせいじゃねぇ」と呟いていた。
拙い口淫と稚さを残した媚態により立ち上がった陰茎は、既に限界間際にまで追い詰められている。早くヤスのナカに入れたくて仕方がないが、己の意思で動けない状態なのは変わらなかった。
下の衣類だけ脱ぎ、再度双循の上に乗り上げるヤスを熟視する。そこである事に気付いたらしく、変質してしまった目と同じ色に頬を染めた。眉を下げ、窺うように双循を見遣ってくる。
ヤスの求めている物を察し、視線だけで在り処を教えた。そういえば、後ろを解すのはいつも双循の役目で彼はローションの置き場も遣り方もよく解っていない。
「クソ……っ」
この能力を外せばいつもと同様に抱くのに、ヤスは双循を留めることに拘っているのかそれはしようとしなかった。
ベッド横に配置したチェストの引き出しからローションを取り出し、蓋を開ける。とろりとした液体がヤスの手に乗る様子すら、双循を更に高揚させる一因となった。
「うぅ」
期待を寄せるこちらとは裏腹に、不安げな声がヤスの口から洩れる。真っ赤になりながら更に眉を下げ、ローションを絡めた指を恐る恐る後ろへと持っていく姿は一種官能的だ。向かい合うように乗り上げられている為そちらが見えないのは残念ではあるが、表情を逐一見れる点は満足度が高い。
「見んな、よ……っ。ん……あ、んんっ」
また無茶を言う。目を閉じていろと言いたいのだろうか、恋人の扇情的な姿を見ないなど勿体無い事をできる訳がなかった。
「ん……っ。ふぅ、んんぅ……」
座った体勢ではやり難いのか、上体を伏せ後ろに手を回している。その為に頭は下がり、双循の目の前にはヤスの顔がある。
つと、キスをしたいと思った。
欲を込め紅く染まった目を見詰める。 近付く顔に期待を寄せたが、シールの解放はされずそれの上からぺろりと舐められた。
「てめえの思い通りになんかさせねぇ」
にやりと笑いながら、もう一度シールに舌を這わせる。その間も菊座を解しているのか、粘着質な音が耳に届いていた。
僅かに腰が揺らめき、半端に重なりあった性器が擦れる。互いの先走りで濡れた逸物が気持ち良いのか、幽かに喘ぎながら幾度も押し付ける様は淫らで愛おしい。
元々、欲望への我慢を強いられるのはあまり得意ではない。 両腕さえ自由であれば、今頃は二本の性器を纏めて扱きながら後穴を存分に弄り快楽の海で溺れさせていた筈だ。元に戻った暁には、どう可愛がってやろうかなどと思考を巡らせる。
ある程度の準備が整ったのか、ヤスは双循の陰茎を掴むとその上に穴を宛がった。
「くぅ……ん、んぁぁっ」
「……ッ」
きつい締め付けに、あまり解しきれていないのではないかと懸念を抱く。フードの中ではヤスの眉根が寄っていたが、徐々に飲み込むと共にそれも解けていった。
一番太い部分を越えたあたりからは滑らかに挿入される。数分の時間を掛け、全て納める頃にはヤスの息は上がっていた。
じりじりとした快楽を味わった双循も限界が近い。気を抜けば直ぐにでも吐精してしまいそうな程追い詰められていたが、矜持もありそこは根性で耐えた。早いなどという誹りを受ける可能性など、考えるだけでも不愉快だ。
ヤスの手が双循の腹に置かれ、上下や前後に動き始める。前立腺に中々当たらないのか、段々と動きは激しくなっていった。
「ん……っあっ、ああっ」
コートの隙間から覗くヤスの性器は完全に勃起し、大量の先走りを流している。本人は体を支えるのに精一杯になってる為、挿れて以降一度も触れられていないそこは張り詰めているが達するには至っていない。
「あああぁっ!!」
繰り返す内にイイトコロに当たったのか、体が軽く痙攣するのと同調して羽が広がった。普段には無い動きも追い風になるのか、ヤスの唇から喘ぎが止めどなく溢れる。
その分、段々と支えるの事すら難しくなってきているのか動きが緩慢なものになってきていた。感じるから動けないが、感じたいから動きたい、といった矛盾が起きている。
「双循……っ!」
名を呼ばれた直後、バッテンシールがはらりと落ちた。同時に身体の自由も戻ってくる。
おおよそ、快楽に耐えきれなくなったヤスが無意識に解除してしまったのだろうがこの好機を逃す手はない。
双循は両手でヤスの腰を掴むと、下から一気に突き上げた。
「え……っ!? ひ、やぁぁ! そじゅ、激し……!」
今迄我慢した分も合わせて、何度も何度も打ち付ける。重力に従う為にヤスが好む浅い部分を責めることは叶わないが、その代わり奥まで届くよう力強く押し付けた。
「あ……っ、あっ、ひああっ! そじゅ、双循……っ。も、イク……から……っ!」
一際大きく動かした次の瞬間、ヤスの性器が弾ける。吐き出された欲は双循の浴衣のみならず、顔にまで飛び散った。
なんとなしにそれを指で掬い、ぺろりと舐める。かなりの濃さをした精液は、ヤスが行方を晦ましていた間に自慰すらもしていなかった証だ。
己で慰めもせず、限界を迎えた先に訪れたのが自分の元であったことに幸福と愛しさを覚える。 同時に抱き潰したいといった欲も生まれたが、それはヤスが悪い。
腹筋を使い身を起こす。入れたまま硬さを失っていない剛直が、絶頂直後で息も絶え絶えになっているヤスの内部を抉った。
「ひぅ! いきな、り……うごくなぁ……!」
「おどれだけ出して『はい終わりです』とはならんじゃろ」
「そ、だけど……っ。今イッたばか、り……んんぅっ」
こちらは未だ一度も出していないのだ。始めた責任は取ってもらわなくてはならない。
にやりと笑い、ヤスの背中に手を回した。紐が多く作りがよく判らない服は、脱がすことで時間を無駄にするよりも着せたままのが効率的であり、背徳的だ。
普段は存在してない翼を撫で感触を愉しむ。外側は尾羽の質に近く、内側はふかふかした柔らかい羽毛で覆われていた。
ブラッシングをするように緩やかに撫でたり、指を潜り込ませたりしていると一層とヤスの息が荒くなる。じっくりと育てたお陰で尾羽の根本も性感帯となっている身だと、ご多分に漏れず羽の付け根も感じるのか。
「ひゃ、う……。やぁ、ああ……ひぃんっ」
「ク……っ」
双循の愛撫から逃げを打ち、豊かな羽をばさばさと羽ばたかせる。それに連動しきゅうきゅう締めつける穴に持っていかれそうになるが、そこは堪え仕切り直し腰を動かした。
「あっ。あああっ!」
羽根から手を滑らせ、臀部を掴み軽く持ち上げる。すると、体勢が不安定になった為にヤスの両腕が双循の首に縋るかのように回された。余計に密着する形となり、反り立ったヤス自身がはだけた袷に丁度嵌まり込む。
その状態で上下に揺り動かすと、ヤスの亀頭が双循の腹筋と浴衣の生地で擦れた。
「あっ、やだ、先っぽ嫌だ……!」
「中々……味わえん感覚じゃ、ろ……!」
「うぁ……っ。これ強……。あ、あぁッ」
布地によって引き起こしされる未知の感覚から逃げようとしているのか、それとも更なる快楽を得ようとしているのか。ヤス自らも腰を動かし、性交は激しいものとなっていく。
双循は途中から時折揺さぶる程度しか動いておらず、性戯と呼ぶには遠く及ばないものになっていた。今引き起こされている悦楽は、すべてヤスの動きによるるものだ。引き摺られ、こちらの限界も近くなる。
「ふ、くぅ……う、あぁぁっ!」
「……ヤス……っ!」
堕ちた八咫烏が二度目の精を吐き出すと同時に、狛犬も最奥へと種を放った。二人揃って荒い息を落ち着かせるべく、深呼吸を重ねる。
双循の手がヤスの被ったままだったフードを外し、そのまま後頭部へと向かい髪を撫でた。幾度か繰り返しながら、顕わにした顔にキスの雨を降らせる。
呼吸が落ち着き始めた頃、情欲に濡れた紅玉が双循を捉えた。
先を促す視線に、思わず口角が上がる。
「まだまだ足りんみたいじゃのう」
「……解ってんなら、さっさと寄越せよ」
再び言葉を奪われた。今度の手段はシールではなく、ヤスの柔らかな唇だった。
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睦み合いは空が明るくなり始めた時刻まで続いたが、ヤスが双循の元に留まることは無かった。
流石に精液に塗れた服のまま出て行く事はないだろうと目論んでいたが、それは甘い考えだとしか言い様がなかったのだ。
ダーク化の特殊能力の一種なのか、ヤスの衣服は処理をせずとも気付けば何事もなかったかのように綺麗になっている。
痕跡すら残せないのは惜しいと僅かな寂寥を味わうが、これきりではないのだから次に残せば良い。
「双循」
不埒な思考に耽っていると、不意に近付いてきたヤスにキスをされた。それに応えようとした直後、またバッテンシールを着けられる。二度目の束縛に「今は追いかけるな」という意思を受け取った。
「……それは時間経てば外れるからな」
ばさりと翼を広げ、窓から飛び立つ背を見送る。数分もすると、シールは自動的に外れた。 思っていたよりも凶悪な能力に、あれの根がチョロ──純粋で良かったと心底思う。
ベッドに残された羽根を拾い上げ、そっと口付けた。柔らかな感触に目を細める。
「まったく……世話のかかる根暗烏は迎えに行ってやらんと駄目らしいのう」
飛び去って行った八咫烏を想い、そう呟いたのだった。
タイトルはKomm, du süße Todesstundeの和訳。特に意味はない。